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2009年11月10日

今日まで、そして明日からも47話

 マンスホルトの警告! 歴史に学べ・・・
マンスホルトが副委員長のときに、委員長に書簡でヨーロッパ共同体の明日に関して真剣な警告と提案を行い、それがECの諮問機関である政治経済評議会に発表されて、ヨーロッパを始め、アメリカの識者に大きな衝撃を与えたという。今までのような経済政策、つまり科学技術工業の発展と、それに伴ういろいろの事業の推進によって、単にGNPの増加を図る、というようなことをやっていたのではヨーロッパは亡びる ・・・今後はGNPではなくてGNH (グロス・ナショナル・ハッピネス) 国民総幸福でやってゆかなければならない、ということを強調した。先ず問題は、人口の増加で、今世紀末には70億にまで達するであろうと言われている。 しかも文明諸国の人口は足踏み、若しくは漸減(ぜんげん)するのに対して、未開発諸国は激増して来ている。この人口の増加に対して食糧生産がついて ゆけなくなり、 次第に窮迫を告げてゆく。 と同時に工業は拡大し、拡大することによって人間間の 奢侈(しゃし)・享楽(きょうらく)・遊惰(ゆうだ)が、いよいよ酷く(ひど・く)なり、更に工業が拡大することになって、環境の汚染がますます激しくなると共に、一方では資源の枯渇を来たすであろう。 従って今までのように、ただ生活を豊かにすればよい というような政策は許されない。奢侈・贅沢・レジャーというような方にばかり走っていたら、ヨーロッパ民族は没落する。われわれは歴史の教える通り、勤倹力行(きんけん・りっこう)に立ち返らなければならない。生産の問題を始め、社会福祉政策 租税政策といったものを大きく転換しなければならない、と厳しく提案したと言う。

 日本の政治家に問いたい。他国の話で過去のこと、と聞きながせるだろうか・・・
   
      この心 推せよ花に 五器一具 松尾芭蕉
     (このこころ すいせよはなに ごきいちぐ)
   
        
   ※記事の内容は、著者:安岡正篤『論語に学ぶ』から引用  


Posted by 造園連キャラクター 庭丸君 at 16:07Comments(1)マンスホルトの警告

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