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2011年01月17日

今日まで、そして明日からも・69話

 6434人が亡くなった阪神大震災から17日、丸16年となり、兵庫県内の被災地は鎮魂の朝を迎えた。

 阪神大震災の復興には、多くのボランティアが活躍したと聞いた。本来、町の復興の中心となるのは行政である。しかし、阪神大震災の時は、その行政の仕事に携わる人たちが被災者となり、行政側は十分な活動は行えなかったという。
 また、行政は平等と合法性を基準として物事を進めるため、突発的な事態に対して動きにくい面もある。仮に行政の機能が十分に発揮されたとしても、細かい配慮や迅速さという点を考えると、災害発生時のボランティアへの期待は今後も高まるであろう。
 また災害時だけでなく、高齢者や障害者への援助は、今後はボランティア活動の協力なしには円滑に運営していくことは難しいだろう。公的なサービスは以前よりも充実しつつあるが、それでもなお手の届かない場所はある。例えば、訪問介護のうち家事援助は報酬単価が低く、採算の取れないことも多い。このような状況であれば、民間介護サービスも手を出さないだろう。こういった問題点は早期に制度改正などで対応すべきであろうが、制度改正が終わるまではボランティアに委託することもできるだろう。
 どのよな活動にせよ、スムーズな連携のためには行政とボランティアの間に信頼関係が必要である。そのためにも、行政は個々のボランティア団体の活動内容をきちんと把握しなくてはならない。また、ボランティアの一定の質を保つためにも、団体同士や行政の間に交流の場を設けることが必要だ。そしてなにより、行政とボランティアが対等な立場でパートナーシップを結ぶことが必要であろう。


石井秀明「論文・作文」より転用


      埋火も 消ゆや涙の 烹ゆる音 松尾芭蕉
   (うずみびも きゆやなみだの にゆるおと)  


Posted by 造園連キャラクター 庭丸君 at 08:00Comments(0)ボランティア

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